導入事例(User's Voice)Vol.3建築3DCAD A's(エース)
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建てる前に建てる〝3D設計〟をサポート
導入後、受注件数が右肩上がりに
株式会社アントール 様
石川県で注文住宅を手がけるアントールでは、「建てる前に建てる 失敗しない家づくり」というキャッチフレーズを掲げています。そのベースとなっているのが、建築3次元CAD「A’s(エース)」と3DCADシステム「PYTHA(ピュータ)」を駆使した〝3D設計〟です。高精細な3次元CGで作成した建物をウォークスルーできる機能などを活用し、パースや図面では分かりづらい点も建築前に確認できるとあって、お施主様の満足度向上につながっています。
プラン図では分からない細部までが確認が可能
購入前に実際の建物を確認できない注文住宅は、お施主様にとって、どうしても仕上がりをイメージしづらいもの。そんな注文住宅の難点を克服しようとアントールが打ち出しているのが〝3D設計〟であり、それをサポートしているのがシーピーユーの製品です。
アントールではまず、お施主様の要望を基にプラン図を作成し、それが好感触を得られれば、3Dパースを活用した打ち合わせに移ります。
「ウォークスルーの画面では、扉が開いて、室内に入っていくところで皆さん驚かれますね。プラン図で見ていた時よりも空間が広く感じるなとか、窓の高さや大きさはこのくらいなのかといった具合に、実際に部屋の中に立って見渡したときのような感覚で確認できるため、喜ばれています」。そう話すのは3D制作を担当する中谷さんです。
広さや高さだけでなく、通常の壁なのか、腰壁なのか、あるいは階段下が収納スペースになっている箱形階段なのか、オープンになっているストリップ階段なのかなど、プラン図からは読み取りづらい細部までを、しっかりと確認してもらえる点もメリットです。
同社の設計担当者が以前勤めていた住宅メーカーでは、お施主様がプラン図を見てイメージしていたものと実際の仕上がりにギャップを感じ、施工段階でやり直すことも多々あったそうですが、アントールではそんなことはありません。
外壁材や内装材などの素材は、打ち合わせの場で簡単に変更できる機能も便利なところで、仕様の検討に役立っています。
3D制作を担当する中嶋さんは「エースがあれば、入社して半年ほどの社員でもお施主様に3Dパースを見せたり、コーディネートを変えたりしながらプレゼンすることができます。もはや当社にとっては、打ち合わせになくてはならないもので、一度使い始めるとやめられない、中毒性の高いツールですね(笑)」と話します。
スマホなどで事前確認。打ち合わせがスムーズに
3D設計を行う上での工夫点を伺うと「3Dパースを作成する際は、見栄えをよくすると同時に、住空間をよりリアルに感じていただけるように、いろんな小物を配置するようにしています」と皆さん声をそろえます。「エース」には内装材や建具はもちろん、テーブルやソファ、食器、雑誌に至るまで、さまざまな素材のデータを豊富に搭載。お施主様の趣味に関する小物やお子様が好きなアニメキャラをしのばせるといった遊び心も、会話が弾むきっかけになっています。
アントールでは「エース」で作成した3Dパースを、お施主様がタブレットやスマートフォンを使って自宅などで確認できるアプリ「A’s 3D Player」も導入しています。打ち合わせの前に間取りなどを確認してもらえば、お施主様がゆっくりと検討し、変更点などをまとめておきやすくなるため、プランの練り直しもスムーズに進みます。
3Dを前面に打ち出しプロモーション展開
そもそもアントールがシーピーユーの建築3次元CADを導入したのは、20年前にさかのぼります。当時導入したのは「エース」の2世代前の製品ですが、精緻な3Dパースを簡単に作成できるという特長は今と同様でした。10年程前より、「ピュータ」もシステムに加え、より3Dパースに磨きをかけ、テレビCMなどでは〝3D設計〟を軸にプロモーションを展開。思い描いていた通りの家が建つとあって、その後、受注件数が右肩上がりに伸び、現在では年間160棟を手がける地域でも有数の住宅メーカーへと成長を遂げました。
県都・金沢と能登の中心地である七尾に専門ショップを立ち上げるなど、近年、力を入れているリフォームでも3D設計が活躍しています。リフォーム前後のプラン図をボタン一つで切り替えて見せられるので、お施主様に分かりやすく説明することが可能。大幅改装であれば、新築同様に3Dパースを使ったプレゼンテーションが効果を発揮しています。
このように3D設計の活用が進んだ理由の一つは操作性の良さ。美容師から転職したという中嶋さんは「ゲーム感覚で操作できるので、抵抗なく使うことができました。いくつかのソフトを試した中では、3Dパースが出来上がるスピードが一番速いのも魅力です」と笑顔を見せます。
導入後のアフターフォローについての評価も高く、同社設計担当者の一人は「分からないことや不具合があれば、サポートの窓口に電話します。大抵のことはすぐに解決してくれます」と話します。
アントールでは現在、設計者ら15名が「エース」を使用しており、これまでは各自が独自の色情報を登録するなどしていましたが、「今後はエースの機能を利用して、全員の環境を統一し、利便性と効率性をアップさせたい」と中谷さん。さらなる業績アップに向け、3D設計の活用にも拍車がかかりそうです。
※取材日:2019年8月
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