導入事例(User's Voice)Vol.2建築3DCAD A's(エース)
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丸2日かかった積算作業がわずか3時間に。
図面の読み取りミスがなくなり、精度も向上。
エアムーブ住宅株式会社 様
群馬県と埼玉県北部を営業エリアとするエアムーブ住宅。断熱気密構造にプラスして太陽光や地中熱、風を有効活用する独自開発のエアムーブ工法は、住宅工法としては初めてグッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を受けています。そんな同社の家づくりで活躍しているのが、シーピーユーの建築3次元CADです。当初の導入目的だったプレゼンや設計に関わる機能はもちろん、現在では積算機能を活用し、作業効率を大幅にアップさせています。
議事録を補完する視覚的な情報共有ツールに
エアムーブ住宅が建築3次元CADを導入したのは約20年前にさかのぼります。パソコンのOSをDOSからWindowsに切り替えるタイミングに合わせて、3Dパースをプレゼンに活用したいとの思いから、数社の製品を比較検討の上、シーピーユーのソフトを採用しました。「他社に比べ、外観パースなどが、すごくきれいに描ける点が決め手になりました」。専務の遠藤彰さんはそう当時を振り返ります。
その後、シーピーユーが新たな製品をリリースするたびにソフトを更新し、2018年からは「A’s(エース)」を活用しています。
「エース」に新たに搭載された機能の中でも「お施主様から受けがいい」(遠藤さん)と感じているのが、住宅3Dビューアーアプリ「A’s 3D Player」です。これを使えば、「エース」で作成した3Dパースを、お施主様が帰宅後でも自身のタブレットやスマートフォンで自由な視点でじっくりと見てもらうことができるため喜ばれているそうです。
加えて、遠藤さんは「ハウスメーカーにとっては、内装などの仕様をお施主様と視覚的に共有できるのもメリット」と話します。同社の住宅は自由設計ですから、従来、仕様決めの打ち合わせでは、極端に言えば手すりを支える柱の1本1本まで色を確認し、議事録に残していましたが、それでも後になって認識に食い違いが出ることがありました。しかし、現在は、3Dデータで視覚的に情報共有できるため、細かな仕様についても認識のずれがなくなり、お施主様の満足度向上につながっているのです。
7割を「エース」で積算。利益確保のメリットも
10年ほど前からはプレゼン中心の営業支援に関する機能だけでなく、積算機能についても活用を始めました。建築積算グループの横澤智宏さんは次のように話します。
「図面データが入力されていれば、それを基に必要となる部材の数量を自動的に拾い出してくれるので、助かっています。それまでは、印刷した図面を見て、必要な部材を一つ一つチェックしながら、人の手で積算していました。この方法だと丸2日ほどかかっていたのですが、今では同じ量を処理しても3時間ほどしかかからず、大幅な作業効率のアップが実現しています」。
また、横澤さんは作業時間の短縮だけでなく、精度アップという面でもメリットを感じています。紙の図面ではどうしても線や文字が重なってしまい、人の目では読み取りづらい箇所があります。そうした箇所の部材を正確に拾い出すことができず、本来必要な金額よりも安く見積もってしまったことも一度や二度ではないそうです。
工事が進めば、そうした間違いも明らかになるのですが、だからといってお施主様に追加で請求するわけにもいかず、泣く泣く利益を削るしかありませんでした。その点、「エース」の積算機能を活用することで、間違いのない見積もりを作成できるため、利益もしっかりと確保できるようになりました。「人のやることにはどうしてもミスが発生します。エースを使えば、経験や知識の不足を補ってくれて、正確に積算することが可能になります」と横澤さんは話します。
同社では、現在のところ、建物の構造躯体、内装、外装の仕上げの部分など、全体の7割で「エース」の積算機能を活用しています。慣れ親しんだ手法を一度にすべて変えるのは難しい面もあることから、残る3割では、まだ従来のやり方で積算していますが、もちろん「エース」では電気設備、給排水設備など、家づくりで必要となるすべての図面から積算が可能であり、同社でも建具については今後、「エース」の機能を活用して、積算しようと準備を進めています。
新たに搭載された便利機能の活用に意欲
横澤さんは「新製品のリリースやバージョンアップを経るたびに使い勝手が良くなっている」とシーピーユーの製品を評価し、例えば「エース」の積算の準備となる数量算出機能では、「数量算出項目を3Dや平面で見える化し、選択した部材をビジュアルで確認できるようになったのは、非常にありがたい」と話します。従来は文字だけで説明されていた情報が、一目で分かるようになっており、この機能を利用することで、積算の根拠がより理解しやすくなったというわけです。
「ソフトに新たに搭載された機能でも、使っていないものもある」と話すのは遠藤さんです。例えば、設計時に必要となる複数の図面を一元的に管理し、どれか一つの図面を変更すると、関連するすべての図面が同時に書き換えられる「図面マネージャ」機能もその一つ。遠藤さんは「あったらいいなと思っていた機能なので、ぜひこれから使っていきたい」と話し、「エース」の活用をさらに進めることで、業務の効率や精度を向上させていく考えです。
※取材日:2019年9月
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