建もの燃費ナビ省エネ住宅設計支援ツール

早期段階からパッシブ設計を取り入れた提案を実現
必要最低限の入力で建物の燃費性能を素早く算出

SNSや動画サイト等で省エネ住宅に関する情報を学べる機会が増え、お施主様の知識も増えており、UA値などの断熱性能を気にして家を検討される方も多くなってきています。

しかし真に快適な建物を建てるためには、日射や換気などをふまえたパッシブな設計手法を取り入れる必要があり、これを疎かにするとお施主様の要望通りのUA値を満たしていたとしても、引渡し後に「思ったより快適に過ごせない」とクレームにつながる場合もあります。

「建もの燃費ナビ」は間取りや屋根の入力情報および計算に必要な最低限の情報を元に建物の省エネ性能を計算することができ、早期段階からパッシブ設計を取り入れた提案を実現します。冷暖房需要や暖房期の窓からの熱収支、エアコンの必要能力などを算出し、計算結果を提案シートでわかりやすく示せるため、お施主様に建物の燃費性能を理解してもらいやすく、契約の獲得につながります。

建もの燃費ナビの特長

直感的かつ
スピーディな操作性

  • 簡単操作のCAD機能を搭載
  • 計算スピードも軽快
  • 他社CADでの設計データも取込可能

パッシブな設計手法の
習得をアシスト

  • PHPP日本語版の計算エンジンを搭載
  • 窓種や庇の出幅など詳細に検討できる
  • 建築地によって最適な仕様が検討できる

お施主様に説明しやすい
プレゼン資料

  • 冷房負荷・暖房負荷をグラフ化
  • 暖房期の窓からの日射取得量をグラフ化
  • 建物の省エネ性能を分布図で確認可能

建もの燃費ナビの活用シーン

建もの燃費ナビはプラン提案の段階からパッシブ設計を取り入れたい場合や
打合せでお施主様に建物の燃費性能をアピールしたい時などにご活用いただけます。

*省エネ建築診断士 資格講座とは、パッシブハウス・ジャパンが主催する省エネ住宅設計の基本について学べる講座です。講座内で実施する試験に合格すると省エネ建築診断士の資格が発行されます。省エネ建築診断士資格を有する方は、パッシブハウス認定取得に向けたより詳しい手法を学べるステップアップ講座(PHPP集中講座)を受講できます。詳しくはこちらをご覧ください。

より燃費の良いプランを検討する際に

建もの燃費ナビは計算スピードが早いため、繰り返し計算結果を算出したい場合に便利です。より燃費性能の良いプランを検討する場合など、計算結果を参考に仕様変更の方針を定められるため、プランニング段階でも活用しやすくなっています。

光熱費のメリットを説明したい場合に

プラン提案段階で他社と競合した際、本体の価格差があった場合でも建物の燃費性能を示した提案シートをお施主様に共有することで「光熱費がこれだけ変わるため最終的にはこちらのプランがおトクになります」といった経済メリットも伝えやすくなります。

建もの燃費ナビ 活用事例
(株式会社プラン・リーブル様)

香川県高松市のプラン・リーブル様は、パッシブハウスやその設計メソッドを取り入れた高性能の省エネルギー住宅づくりを手がけており、最適な窓の大きさや位置などを検討したり、設計した建物の断熱性・気密性を確認したりするために、建もの燃費ナビを活用しています。

機能紹介

簡単操作のCAD機能を標準搭載、他社製CADデータとも連携可能

標準でCAD機能が搭載されており、一から間取り、屋根、高さなどを入力していくことができます。操作はとても簡単で慣れればわずか10分ほどで入力が完了します。
また、CEDXM形式で他社製建築CADデータを読み込み、基本データとして利用することもできます。

CEDXM形式 出力対応CAD

  • 株式会社DTS「Walk in home」
  • 株式会社コンピュータシステム研究所「BuildVisor ALTA」
  • BIPROGY株式会社「DigiDmeister」
  • 福井コンピュータアーキテクト株式会社「ARCHITREND ZERO」
  • 株式会社メガソフト「3DマイホームデザイナーPROシリーズ」
  • 株式会社インテグラル「ホームズ君 構造EX/ホームズ君 耐震Pro」 など

※CEDXM(シーデクセマ)形式とは、意匠CADとプレカットCAD間の連携データの標準化を目指し策定したXML形式に基づいた標準データ仕様で、意匠CAD間のデータ連携を保証するものではありません。

簡単なステップ入力で正確な計算結果を算出

建物の燃費計算に必要な設定項目はステップごとに入力できるようになっているため、操作に迷う心配がなくスムーズに作業を進められます。外皮や窓などの仕様入力の際はCADで入力した情報を取り込めるため、外皮断面構成や窓枠・ガラス等の種類を選択するだけで設定を完了できます。

ステップごとに次の情報や仕様を入力

  • 外部環境(気象データ、土壌、方位)
  • 各部位の境界入力、断熱パターン
  • 日射影響
  • 有効床面積、外皮面積
  • 基礎周り情報
  • 外皮断面構成
  • 窓、サッシ、遮蔽情報
  • ヒートブリッジ情報
  • 床形状
  • 換気情報
  • 照明情報
  • 冷暖房、給湯設備 など

わかりやすいグラフで建物の燃費を見える化

建物の燃費性能を計算した結果は、お施主様にも説明しやすい提案シートで出力できます。年間一次エネルギー消費量や用途・燃料別の光熱費、冷房・暖房負荷などの計算結果をわかりやすいグラフで見える化しています。年間の光熱費をシミュレーションしたグラフも出力できるため、競合や他プランと比べどれだけ光熱費がお得になるかが伝わりやすく、高断熱住宅など省エネ性能の高い住宅のメリットをアピールしやすくなります。

PHPP計算エンジンを搭載

PHPP9.6 日本語版を計算エンジンとして使用。建もの燃費ナビで入力された条件を元にPHPPを開き、計算結果の出力やより詳細な入力作業を進められます。

用途別に出力モードを切替

計算結果シートのみ表示する「通常モード」と計算結果+PHPPの全シートを表示する「エキスパートモード」の2つのモードで出力ができます。

PH認定用の気象データを搭載

拡張アメダス準拠の気象データに加え、パッシブハウス認定で利用できる全国32か所の「PH認定用」気象データを搭載しています。

各部材の3D表示機能

燃費計算で使用する各部材の3Dを表示できます。外皮のみ表示、容積のみ表示、有効床面積のみ表示など、算出根拠を3Dで確認できます。

外皮熱吸収率を色から自動入力

外皮熱吸収率の遮熱塗料なしの値(黒色0.95~白色0.4)において、色から値を自動入力できます。RGB値による色の指定も可能です。

建物の性能を分布図でチェック

建物の省エネ性能と躯体性能等のレベルを確認できる「建もの省エネ×健康マップ」を搭載。他物件の一次エネルギー消費量と暖房需要を入力すれば性能の比較もできます。

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