本資料の内容は、次の製品およびバージョンに対応しています。但し、文章内は、一部の製品を例に記載しています。
桁上で断熱する場合は、どのような設定にすればよいでしょうか
桁上断熱の場合は、断熱下地材の下端までが外壁面積の算出寸法となります。 外皮性能計算において桁上断熱で計算させるには、通常モードと簡単モードで設定が異なります。 |
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■通常モードで計算する場合 各部屋の天井仕上面から桁上の断熱下地材下端までの外皮面積は、自動算出されませんので、各部屋の天井高を調整して算出させます。 高さ設定の一覧表示で、各部屋の天井高を桁上の高さまで上げて設定します(現在の天井高に桁下までの空間分も加算した高さに設定)。 ※各部屋の天井高は、プラン図のスマートメニュー(入力済みの区画を右クリックすると表示されます)からも変更が可能です。 |
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外皮性能計算での断熱材位置は「天井断熱」とし、「②基準から天井仕上までの距離」は「0mm」に設定します。 |
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【注意】 各部屋の天井高を桁上の高さまで上げて設定すると、各種パース・矩計図・展開図等にも連動します。外皮性能計算用の物件データとして、物件データを分けて作成してください。 各部屋の天井高を変更せずに設定する場合は、下記「簡単モードで計算する場合」と同様の手順になります。 |
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■簡単モードで計算する場合 外皮性能計算での断熱材位置は「天井断熱」とし、「②基準から天井仕上までの距離」は「0mm」に設定します。 |
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「基準高さ」で設定している天井高は制限があり、桁上の高さまで上げることができないため、外壁一般部の面積の補正が必要となります。 天井から断熱下地材下端までの外壁面積を、各方位毎に手計算で求めます。 数量補正を利用して、各方位毎に手計算で求めた面積を外壁一般部に追加し、外壁一般部の面積に加算します(天井高から下地材下端までの距離×壁芯-芯間の面積)。 |
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※数量補正で追加する方法につきましては、こちらをご覧ください。
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※数量補正を利用せず、部材設定一覧の「外壁[一般部]」で、各方位毎の面積に追加する方法もあります。 面積手動設定を「手動設定」に変更し、面積の数値を直接編集、または計算式に追加することで面積に反映されます。 |
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【注意】 外壁一般部の面積を補正した場合、出力した各図面について編集が必要となります。 数量補正を利用した場合、出力した図面の各表には、「*」マークがついた補正部材として明記されますので、必要に応じて編集を行っ て下さい。 また、外壁図の図面には、数量補正および部材設定一覧にて追加した部位や範囲は表示されませんので、任意に編集してください。 |
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【参考】 外皮壁面積の算出における桁上断熱の基準レベルは、下図のように下地材下端までとなります。 |
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【出典】 一般社団法人 日本サステナブル建築協会「住宅・建築物 省エネルギー基準」 |