本資料の内容は、次の製品およびバージョンに対応しています。但し、文章内は、一部の製品を例に記載しています。
床倍率チェックを実行したとき、表示される耐力壁線にいくつかの色がある。
色の違いの意味は?
床倍率チェックを実行し耐力壁線自動配置を行うと、筋違や耐力壁面材の配置状況によって、耐力壁線を認識し緑色などの線が表示されます。このとき、緑色で表示される耐力壁線以外に、オレンジ色や紫色で表示される線があり、それぞれ次の意味があります。 | ||||||||||||||||
・・・その通りの存在壁量が、その通りの床の長さ×0.6 かつ4.0m 以上である場合 |
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■耐力壁線自動配置 左側の(床倍率チェック)を選択し、 (耐力壁線自動配置)をクリック。 *配置済みの筋違や耐力壁面材による存在壁量をもとに耐力壁線が自動配置されます。 |
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<耐力壁線の例> ※実際の作業画面では通り芯符号は表記されません。 |
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上記の例では、「X0,X3,X10」「Y1,Y4,Y8,Y11」が必要条件を満たした耐力壁線で、「Y0」は存在壁量の条件を満たしていませんが、最外周の耐力壁線となります。「X6,X7」「Y7」は存在壁量が足りないため、耐力壁線候補となります。 それぞれの通りの存在壁量が表記されますので、その値を参考に必要に応じて耐力壁の配置を再検討してください。(Y0は0.00、X0は6.37、X6は3.64、・・・など) |
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このとき、耐力壁線候補(紫色の線)同士の距離が直行方向で1m以内にあり、存在壁量を合算して条件を満たせば耐力壁線として扱うことができます。 上記の例では、X6とX7の通りがそれぞれ耐力壁線候補であり1m以内に存在しています。X6の通りにX7の存在壁量を合算させることで、X6の存在壁量が合計で5.46となり条件を満たし、耐力壁線となります。 |
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■耐力壁合算の手順 ① (耐力壁線候補合算)をクリック。 ② 合算して耐力線として昇格させたい耐力壁線候補(今回の例ではX6の通り)をクリック。 ↓合算後 *近くの候補(X7)が消え、選択した候補(X6)に合算されます。 *存在壁量の条件を満たせば黒色の線となり、耐力壁線となります。 *合算できる候補が複数存在する場合は、対象を選択した後、ダブルクリックで確定します。 また上記の例では、新たに耐力壁線ができたことで必要床倍率の算定根拠が変化し、必要床倍率が小さくなることで、「平均存在床倍率>必要床倍率」となり床倍率の目標等級の基準をクリアしました。 |
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[注意] 本来の合算に関するルールでは「存在壁量の多い通りに少ない通りの存在壁量を合算できる」のですが、AD-1では合算対象の存在壁量の多少を判断せず合算しますので、指示する耐力壁線候補の存在壁量に注意してください。(存在壁量の多い候補を残すよう指示してください) |
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[注意] 間取りを変更したり、筋違や面材などの耐力壁要素を配置し直した場合は、耐力壁線の状況も変化しますので、変更後は必ず「耐力壁線自動配置」を行ってください。 |