「結ネット」を活用した実証実験のお知らせ2022.01.06

回覧板がなくても
地域の情報を住民が共有できるしくみづくり
地域での情報伝達を利用者に合わせた手法で行い、
自治会・町内会での円滑なコミュニケーションの実現をサポート

株式会社日新システムズ(以下、日新システムズ)と株式会社シーピーユー(以下、CPU)は、地域において各々の住民に適した手法ですべての人に同じ情報が届けられるしくみの実証実験を行います。
具体的には、日新システムズが提供する高齢者でもかんたんに地域とつながるICT機器「L1m-net(エルワン ネット)」とCPUの地域ICTプラットフォームサービス「結ネット」を連携し、“スマートフォンの利用・活用が可能な方”と“スマートフォンをお持ちでない方・利用が難しい方”に対し同じ情報を届け、地域での円滑なコミュニケーションが行えることを目指し実施します。対象地域は、結ネットの導入地域である金沢市、野々市市の2地区で、2022年1月~3月の実施を予定しております。

実証実験に至った背景

現在、日本では少子高齢化や人口減少といった社会課題を抱えている中で、多様化する価値観とともに家族構成や生活スタイルが大きく変化し、またIT技術の革新・普及により、地域や所属する組織におけるつながり方も変化しています。

地域には老若男女問わずさまざまな生活環境の人が暮らしています。IT技術の普及で効率的に情報を共有できるしくみが構築できる一方、そのしくみを活用できない人もいるため、すべての人に情報を届けられないことが課題となっています。今後、地域共生社会の実現には少なくとも同じ地域で暮らす人が、地域情報を共有できるしくみ作りが必要となり、今回の実証実験に至りました。

実証実験の概要

伝える役割を担う「結ネット(ゆいねっと)

CPUが提供する「結ネット」は自治会などの地域組織において、平常時は地域の電子回覧板や自治体・各団体からの情報発信ツールとして利用し、災害時には安否確認システムとして活用できるアプリです。

今回の実証では「地域の然るべき人に伝える」役割を結ネットが担います。
L1m-net利用者(高齢者単世帯など)を支援する民生委員や地域支援者、更には遠方のご家族などによる「見守りチーム」を予め結ネット側で構成し、 両サーバの連携によりL1m-net利用者のカードによる発信を結ネットを通じて見守りチームの方のみにお届けします。

また、見守りチーム内でも相互に情報発信を行うことができるのでL1mボタンで発信されたカード情報の対応はもちろん、日頃からの支援情報の共有やご相談なども行うことができ、「地域による見守り活動」を支援します。

発信する役割を担う「L1m-net(エルワン ネット)

日新システムズが提供する「L1m-net」のICT機器「L1mボタン」は固定電話ほどの大きさで、光る大きなボタン、スピーカー、音量調整ダイヤルおよび非接触カードリーダーで構成されており、世代を問わず簡単操作が可能です。また、携帯電話の通信網を利用するため、利用者はインターネット契約をする必要がなく、端末を電源につなぐだけですぐに利用できることが特長です。

今回の実証では、「日々の体調を知らせる」と「困りごとを相談する」2枚のカードを利用できます。
これらのカード情報が指定された結ネット利用者に連絡されます。
また、L1mボタンからは、ゴミ出しの案内や時報アナウンスも流れます。

今後は、日々の催し物などの地域情報、日常の注意喚起、災害情報を光と音声で伝えるサービス提供の検討を行っていく予定です。

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